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何で玉依編の昌浩が妙にイライラするのかタイトル通り率直にはっちゃけてみる。
言いたいことは言ってますがそれでも私は少年陰陽師という作品が大好きです。
むしろ好きでないと「どうして納得できないのか」までつきつめて考えたりは絶対しないし。


つーか帝って相変わらず超巨大台風の眼だよな……(笑



と、すみません返信は明日に;

「じゃあどうしたいの」って言いたいってことに気づきました。

痛いことは分かった。重いことも分かった。強くなりたいことも分かった。
じゃあ今あんたは何をしたいの。
じゃあ今昌浩はどうありたいと思っているの。

引き立てられてる、それこそくどいくらいに(つかホントにぶっちゃけちゃえば流石にくどすぎって思った)何度も何度も書かれてる「重さ」と「痛み」の比重に比べてその部分がすっぽり抜け落ちてた。

護れないことが分かった。
じゃあどうしたいの? 諦めて日和るのか。更なる力が欲しいのか。
流石にこれは後者だとは分かった。じゃあ何の力が欲しいの。
精神的な力か。物量的な力か。
後者であるならそれこそ若菜を亡くした時の晴明のように全てを忘れる勢いで修業すればいいのになぜそれをしないの?
それをしないで感傷に逃げ込むのは昌浩の怠慢だ。



どんな葛藤の中に在ろうとも、「そうありたい」自分ってのは確実にあるわけで、昌浩の場合は「彰子を守れる力がある自分」がありたい自分像なんだけど、そこにばかり目が行ってて至る道のりを見ていない。うん、これがイライラの原因か!

「守りたいけど力がない」っていう葛藤は、これまでに玄武とか天后さん(って考えてみると水将不憫だな……)で書かれてきたけど、これは「先天的な能力(防御に特化している)」や「抗えない通力の差異」とかが関係してるから現状に甘んじるしかない葛藤で、だからそれは全然イライラしなかったし当然の葛藤って思ったけど、
でも、昌浩は違いますよね。誰もがうらやむほどの天賦の才を持っていて、十二神将からもぼちぼち認められ始めて、なのになりたい自分への道を見ていない。見えていない、って言ったら少しは昌浩のせいじゃないっぽいけど、でも結果として考えれば大差はないし。

昔の紅蓮、昌浩を知る前の騰蛇にあって、今の昌浩にないもの。
紅蓮には「あるべき自分」と「そうするべき方法」がはっきり見えてたと思います。
あるべき自分、ありたい自分は、「誰も傷つけずに済む自分」
その方法は、「誰かを傷つけるのならば誰とも近しくならなければいい」という、少し歪んだ悲しいものだったけれど。

そういえば今回の彰子の決意はこれと似てる。
在るべき自分は「昌浩を傷つけずに済む自分」
だから「昌浩から距離をとる」ことを選んだ。
って、えー、待ってモロ紅蓮じゃんそれ。彰子すげー。

えぇと話を昌浩に戻して。
確かにこう考えたら紅蓮や晴明さんが手出しできない理由になり得ると思う。見えていない道を進めと背を押すのはあまりに酷な話だし。
でも、少しでも行こうと思った道を認めたら、その瞬間を見逃さずに紅蓮はすかさず背を押してフォローしてやってほしいなぁ。
かつて紅蓮がしてもらっていたように。

痛みや恐れと向き合えない弱さ。克服したいはずのそれから目をそむけてありたい道さえ分かってなかったら嫌でも堕ちていくと思います。深淵の底に、どこまでも深く。
「在りたい自分」と「それを阻む弱さ」が同じ場所に存在してるからまっすぐには「在りたい自分」を目指せないのかな、とやや同情的にも考えてみたりはするけど。
紅蓮が留まっているのは目をそむけてはいなかったから。
それさえ分かってないのなら少年漫画の主人公でいる資格さえ失うと思う…ってのは、言いすぎでしょうか。






そして玉依編って何冊構成になるんでしょう。
三巻目にして未だ敵の全貌が見えないってちょっとなんか物足りないな。

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碧波さんって
たまに素敵にバッサリ切り捨てて、冷たい時がありますよね(笑)
でもそこに愛が有ることは分かってますよー?
だからこそ、そう思う時があります。勿論良い意味で、です。

三冊目で敵がいまだ不明瞭なのは確かにちょっと物足りないですよね。でも、四巻ではきっと明瞭になりますよ。だって玉依姫たちが接触しましたし!
2008/08/02(Sat)08:36:14 編集
No title
こんにちは!

なんか、こっちが思っていることを書いてくださったので、すっきりしました。
変な話なんですけどね。
少年陰陽師に愛はもちろんありますし、それが揺らいではいないのですが、こう、咀嚼できない部分を言葉で表現してもらった感じです。
いや、ほんとすっきりしました(笑
ありがとうございます!
では、なんか好き勝手言ってすみませんでした!
失礼します
羅茄 2008/08/02(Sat)19:25:15 編集
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碧波 琉(あおば りゅう)
少年陰陽師・紅勾を中心に絶えず何かしら萌えor燃えている学生。
楽観主義者。突っ込み役。言葉選ばなさに定評がある。
ひとつに熱中すると他の事が目に入らない手につかない。

今萌えてるもの
・紅勾、青后、勾+后(@少年陰陽師)

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