Be praying. Be praying. Be praying.
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学校にネタ帳忘れてきた………!(馬鹿ー!
見られる心配はないけど書けないじゃないか畜生、せっかく部活がないのに!
それにしても学校始ってからありえないスピードでページが
消費されてってます。何故だ。
追記より、昌彰現代パラレル小話。
夏休みのとある日に、私と麻倉で体験した半ノンフィクション。
見られる心配はないけど書けないじゃないか畜生、せっかく部活がないのに!
それにしても学校始ってからありえないスピードでページが
消費されてってます。何故だ。
追記より、昌彰現代パラレル小話。
夏休みのとある日に、私と麻倉で体験した半ノンフィクション。
じりじりと照りつける太陽光が暑い。背中はじっとりと汗をかいていて服がべとついて不快だ。
アスファルトに反射した熱波が追い打ちで襲ってくる。
クーラーって偉大だなぁとか少々現実逃避していた昌浩は、とりあえず、と呟いた。
「彰子、ほら気にしなくていいから。歩いていい運動にもなるし。俺このあたりわかるからさ、駅まで歩こう」
申し訳なさそうにうつむく彰子を慰めるように、昌浩は努めて明るい声音を作り出す。
「でも、私が間違ったから……」
「あー、うん。大丈夫だから、だから彰子は気にしないで」
「でも…!」
この堂々めぐりの発端は、実にくだらないものである。
『ナンセンス・マシーン―――くだらない機械大集合!』とか何とかをキャッチコピーにしたどこかの会社の作品の展示店があって、昌浩と彰子はふたりでそれを見にきた。その機械自体は確かに利用価値ゼロでかなりシュールでカオスなものばかりだったのだが、問題はそこからだ。
駅から歩いて二十分ほどのところに商店街があり、そこでお昼を食べて買い物をしよう、という流れになった。
流石にこの炎天下歩くのは遠慮したかったので、バスで移動することになったのだが、なにせふたりは中学生。財布の中はお世辞にも百円二百円三百円がどうでもいいような金額ではない。
できれば安いのがいいよねぇ、という話になって、そこで彰子は
『確か百円でいけるバスがあったはずよ』
と言ったのがはじまりだ。
確かにそういうバスは数台、駅のバスステーションにも入ってきていて、運転席のあたりに『百円』の文字が堂々と踊っていた。
そこでとりあえずそのバスに乗ってみたの、だが。
―――見事に反対方向行きのバスだった、と。
「ほらさ、だいたい俺も行先見てなかったのが悪かったんだし。第一あのバスどういう経路かがすっごい見にくかったし! だから彰子が気にする必要はないんだって」
別にまだ特別お腹減ってたわけじゃないし。まだ時間あるし早く気づいたおかげで手遅れになる前に降りれたし、結果オーライだって。
何が結果オーライなのか自分でもわからないまま、昌浩は必死になって彰子をなだめる。こんな悲痛な顔をされるのは本意ではない。
「昌浩…」
「とりあえず駅まで行こう。言っただろ、俺前にもここに来たことあるんだ。…歩いて……。だから道わかるし。こっちだよ」
やっと顔をあげた彰子にほっとしながら、昌浩は彼女の腕を軽くつかんで歩きだす。つられて彰子も歩を進め、炎天下の中ふたりは駅への道をのんびりと行く。
「あ、彰子日焼けとか大丈夫?」
「ええ、大丈夫よ。昌浩こそ…」
「俺は気にしないからいいんだよ。あ、でも彰子、紅蓮やじい様には黙ってて。絶対何か言われるに決まってる……」
あの狸じじいのことだから千里眼で見てそうな気がしないでもないのだが、この際それは黙殺だ。
他愛無い話を続けながら歩いていると、駅が見えてきた。先ほどのナンセンスマシーンを展示していたビルも見える。
「お腹すいたねー。ハンバーガーでも食べる?」
時計を見ると、十二時三十分を指していた。三十分のロスタイム。
それでもまあ、彼女と一緒に歩けたのだから、やはり結果オーライということにしておこう。
アスファルトに反射した熱波が追い打ちで襲ってくる。
クーラーって偉大だなぁとか少々現実逃避していた昌浩は、とりあえず、と呟いた。
「彰子、ほら気にしなくていいから。歩いていい運動にもなるし。俺このあたりわかるからさ、駅まで歩こう」
申し訳なさそうにうつむく彰子を慰めるように、昌浩は努めて明るい声音を作り出す。
「でも、私が間違ったから……」
「あー、うん。大丈夫だから、だから彰子は気にしないで」
「でも…!」
この堂々めぐりの発端は、実にくだらないものである。
『ナンセンス・マシーン―――くだらない機械大集合!』とか何とかをキャッチコピーにしたどこかの会社の作品の展示店があって、昌浩と彰子はふたりでそれを見にきた。その機械自体は確かに利用価値ゼロでかなりシュールでカオスなものばかりだったのだが、問題はそこからだ。
駅から歩いて二十分ほどのところに商店街があり、そこでお昼を食べて買い物をしよう、という流れになった。
流石にこの炎天下歩くのは遠慮したかったので、バスで移動することになったのだが、なにせふたりは中学生。財布の中はお世辞にも百円二百円三百円がどうでもいいような金額ではない。
できれば安いのがいいよねぇ、という話になって、そこで彰子は
『確か百円でいけるバスがあったはずよ』
と言ったのがはじまりだ。
確かにそういうバスは数台、駅のバスステーションにも入ってきていて、運転席のあたりに『百円』の文字が堂々と踊っていた。
そこでとりあえずそのバスに乗ってみたの、だが。
―――見事に反対方向行きのバスだった、と。
「ほらさ、だいたい俺も行先見てなかったのが悪かったんだし。第一あのバスどういう経路かがすっごい見にくかったし! だから彰子が気にする必要はないんだって」
別にまだ特別お腹減ってたわけじゃないし。まだ時間あるし早く気づいたおかげで手遅れになる前に降りれたし、結果オーライだって。
何が結果オーライなのか自分でもわからないまま、昌浩は必死になって彰子をなだめる。こんな悲痛な顔をされるのは本意ではない。
「昌浩…」
「とりあえず駅まで行こう。言っただろ、俺前にもここに来たことあるんだ。…歩いて……。だから道わかるし。こっちだよ」
やっと顔をあげた彰子にほっとしながら、昌浩は彼女の腕を軽くつかんで歩きだす。つられて彰子も歩を進め、炎天下の中ふたりは駅への道をのんびりと行く。
「あ、彰子日焼けとか大丈夫?」
「ええ、大丈夫よ。昌浩こそ…」
「俺は気にしないからいいんだよ。あ、でも彰子、紅蓮やじい様には黙ってて。絶対何か言われるに決まってる……」
あの狸じじいのことだから千里眼で見てそうな気がしないでもないのだが、この際それは黙殺だ。
他愛無い話を続けながら歩いていると、駅が見えてきた。先ほどのナンセンスマシーンを展示していたビルも見える。
「お腹すいたねー。ハンバーガーでも食べる?」
時計を見ると、十二時三十分を指していた。三十分のロスタイム。
それでもまあ、彼女と一緒に歩けたのだから、やはり結果オーライということにしておこう。
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