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目の痛みどめが目薬だったことに(当然だと思います

朝起きたら目がごろごろして痛かったので学校休んで眼医者行きました。原因は良く分かんない。ごみとか入って、で医者行く前に寝た時に取れちゃったのかな。取り敢えずみて貰ったら目に微妙に傷がついてたらしいので目薬は貰いました。
さて、(大嫌いな二科目のテストを受けずに済んで)ラッキーと思うべきか、(また次行かなきゃなんないしで)アンラッキーと思うべきか。



ふと思いついて突発。孫じゃないよ!
ポップン・ミシェオフィっぽいの。

 紙のにおいにまみれた空間に差しこむ夕暮れの斜光の中にその少女はいた。
 それが人間の少女であったならば、ミシェルはきっといつも通りの笑顔で「いらっしゃい」と言っただろう。彼の営むこの古本屋に漫画の取り扱いは少ないが、その分、今は絶版になった本、普通の本屋ではなかなか手に入りづらいマニアックな本などを多く取り扱っており、勉強熱心な学生や教師、資料集めをする作家などの間で隠れた人気店とされている。
 少女はミシェルをしっかりと見て、けれど警戒する様子もなく、ただ何も言わずに浮いていた。
 そう、その少女は宙に浮いていた。白に近い淡色のワンピースから足は覗かず、床から少なくとも十センチほどは離れていた。
 ミシェルはその出自より常人よりはこのような存在に慣れてはいたが、しかし突然、しかも傾いたと言ってもまだ陽の差し込むこの時間に邂逅することになろうとは流石に思っていなかった。取り敢えず、と、寒さを紛らわせるために淹れた茶がまだ半分ほど残っているマグカップを棚の空いているスペースに置き、いつも通りの笑みを浮かべた。店のお客でないといっても、客人はもてなすのが礼儀である。可愛らしい少女であればなおさら。
「いらっしゃい」
 少女はきょとんと数度瞬き、口を開いた。
「     」
 次にまじろぐのはミシェルの番だった。
 少女は確かに言葉を発したのだろうが、それはミシェルの知るどの言語とも違っていた。母語のフランス語、第二言語として使っている日本語の他にも理解できる言語はあるし、知識上「このような言葉を使うのだから大体どのあたりの人」という区別もミシェルには可能だったが、そのミシェルを以てしても、少女の言語は認識不可能だったのである。
「     」
 警戒心というものを持っていないらしき少女は更に喉を震わせるが、そこに込められた意味はミシェルには理解できない。
 さて、とミシェルは考えを巡らせる。いわゆる幽霊、と言う者だとばかり思っていたのだが、どうやらそれは違ったようだ。では一体なんだと自問してもても分かるはずもなく、ミシェルはすぐに考えることを放棄した。一通り考えても分からないのなら仕方がない。
 彼は一歩踏み出し少女に近づいた。少女はやはり警戒しない。
「僕はアルフォンス・ミシェルと申します」
 己を指差しての台詞を少女は鸚鵡返しに繰り返した。「ぼく…は…?」彼は少女が人名部分の区別が出来ないことを知る。たとえどれだけ違う言語を使われようと、人名くらいは理解してもらえると思ったのだが。
「アルフォンス・ミシェル」
「…ある……」
 再び告げると、少女はミシェルを指差してそう紡いだ。正解、と首を縦に振ると、少女は再びアルと口にした。
 すかさず(少し失礼であると思いはしたが)ミシェルは少女を指差した。少女が自身を指差すのと同時、彼は今度はやや大げさに首を傾げてみせた。何かを諒解したらしき少女が数度軽く頷く。
「…フィー…ア」
 何語でもない発音は若干聞き取りづらかったが、思ったより普通の名であったことくらいは理解できた。
「オフィーリア。……ハムレットですね」
 後半の呟きに少女・オフィーリアが怪訝な空気を纏う。いいえ、と彼は軽く首を横に振った。
「何でもありませんよ。さて……少しお茶でもしますかね」
 ここに誰かリアリストが同伴していたならば、お茶とか呑気すぎるだろうと突っ込みが入っていたことは確実だが、元々マイペースに生きるミシェルにとってはいたって普通の思考であった。
 おいで、とちょいちょい手招きをすると、オフィーリアはふよふよと宙を漂ったまま泳ぐように近づいてくる。
 先ほどのマグカップを手にとってそのまま彼女を案内しようとしたミシェルは、ふと小さな疑問を、日本語がオフィーリアに伝わるとも思っていないくせに投げかけてみた。
「貴方は、どこから来たんですか?」
 ふよふよ漂いながら付いて来ようとしていたオフィーリアがぴたりと止まり、ミシェルを引きとめるように彼の服を軽く引っ張った。何事か、もしやこちらからの言葉は伝わるのかと振り返ると、オフィーリアはある一点を指差していた。
「……そこから?」
 指差されていた場所、そこにあるひとつのものを認めてミシェルは疑問を隠さない声を上げたが、オフィーリアは大きく頷いた。やはりこちらからの言葉は分かっているようだ。
 指差された先に端坐しているものは、夕焼けの光を浴びながら時を刻む、アンティークな雰囲気が気に入ったからという単純な理由で購入し置き場所がないからそこに置いただけという、別段何のエピソードも持っていない古びた振り子時計だった。















●ミシェル
本名アルフォンス・ミシェル。フランス生まれ(ということになっている)。現在日本で結構マニアックな品ぞろえの古本屋を営んでいる。一人称僕、二人称貴方。丁寧語がデフォ。
実は元々天使とかいう設定があったりなかったり。眼鏡をはずすと覚醒モード(feverアニメより)
文彦やヒューなどと仲がいい。


●オフィーリア
ある日突然ミシェルの古本屋にいた少女。一人称オフィ、二人称その人の名前。時をつかさどる神。ミシェルに日本語を教えて貰って喋れるようになるがたどたどしい。しかし知能レベルは人間の比でない程高い。
基本的にいつも浮いている。飛んで移動する。
エッジやロキなどと仲がいい。 

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碧波 琉(あおば りゅう)
少年陰陽師・紅勾を中心に絶えず何かしら萌えor燃えている学生。
楽観主義者。突っ込み役。言葉選ばなさに定評がある。
ひとつに熱中すると他の事が目に入らない手につかない。

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