文化祭後半！

葉月さんからリターンで姐さん！
やっぱり後ろ陰形視点です。だってそれが一番楽なんだ…。
というかそろそろ日記を私に返してもらいたい件。
キャラにこの三日間取られっぱなしだ（笑




～口調指定バトン～

・絶対掟は守ること
・回された人は回してくれた人の指定したキャラの口調で日記を書くこと
・日記の内容は普段と同じで構わない
・回されたら何回でもやること
・口調が分からなくてもそのキャラのイメージ、また、一人称もそのキャラのものにすること
・これ以外のバトンをもらったら、その回してくれた人の名前の呼び方もキャラなりの呼び方にする
・最後に回す人を４人絶対に指定すること






さて、まずは空夜に琉から伝言がある。「こういうバトンは普通の日記書くのと大して変わらないのでお気になさらず」だそうだ。
今日は琉の高校の文化祭二日目だった。一日目のことは昨日オーストリアが話していたが、本人は…というか、大抵の人物は、だろうな。今日の方が楽しそうだった。



二年の展示物は全制覇したらしい。それで、お化け屋敷や暗夜行路をわくわくしながら回っていた。
だが、一緒に回った氣櫻が怖がっているのとは対照的に、琉はかなり余裕があったようでな。ペンライトを駆使して内部の様子を隅々まで把握しようとするわ、後ろからこっそりと近付いてきていた化け物役の人間の気配に気がついて振り返りペンライトで照らして撃退するわ、やっている側からしたら拍子抜けすることこの上ない客だっただろう。
挙句怖がって手や腕を握り締めてきた氣櫻のことを「庇護欲が掻きたてられる」と思っているありさまだ。

だが、琉の反応はともかく、Mの反応は凄かったぞ。化け物役の人間や仕掛けをじっくり眺めて観察するわ上からつるしてあるマネキンの首を掴んで笑いだすわ、むしろ琉はお化け屋敷自体よりあれの方が怖かったようだ。
まさか「着信有り」の音楽を流している携帯をじっくりと眺めた挙句に「いやーちょっとこれ欲しいなー」と言うとは思わなかったが。
Mはパソコンも携帯も持っていないのでな。その分逆に発言がどこまで冗談か分からなかった。
M本人は否定しているが、琉や氣櫻はあれのことをドS扱いしているので大して意外でもなさそうだったが。何せ定着しつつあるあだ名が「ロシア」なのだからな。

そう言えば…2Gのお化け屋敷、だったか。待ち時間用の椅子にフランス人形が座っていたのは。
氣櫻が最初は怖がっていたが、琉がフランス人形だと言った瞬間に怖くなくなったと笑っていた。何だその手のひらを返したような態度の豹変は。何だ？　…愛？　……悪いが理解できん。むしろしたくない。



氣櫻とは途中で別れて、あとは適当に一人で回っていた。
特に科学部の展示のところではずいぶんはしゃいでいたな。そう言えば確か、琉の奴入学当初は科学部や物理部なども考慮に入れていたらしい。男子ばかりだったので断念したとのことだが。
……一応突っ込んでおくが、お前根っからの文系だろう。生まれてこの方文理で悩んだことも悩む余地もないほど文系だろう。

あと面白そうにしていたのは…映画、だな。一昨日に太裳が言っていた「ツンデレラ」とやらだ。琉を知っている者は奴が何を期待して行ったのかは分かっているだろう。
ここは私からは言うことはないので琉の言伝をそのまま伝えよう。いや、面白かったとは思う。シンデレラ役を男子がしていたのもまだ予想の範囲内だったしな。だが、悪いが私の使用語彙では琉の感情を伝えることは出来ん。
琉曰く、「これはいいカオス。ツンデレの解釈正しかったー。ネズミ役が可愛い。取り敢えず色々シュールすぎる」だそうだ。
…琉、ひとつ言っておこう。一般人に理解可能な言葉を使うことに慣れておけ。まず殆どの物事を「カオス」の一言で済ますのはやめろ。そもそもどういう意味だ、日本語訳では「混沌」だろう。
…こら、遠い眼をするな。





午後は殆ど展示を回る時間はなかった。
交通自治委員の仕事と、自分のクラスの展示の係りが午後だったのでな。まあ、目ぼしいものは大体回っていたから満足だろう。

面倒くさそうにしていた委員の仕事は、それなりに琉に合っていたようだ。
客人に挨拶や礼を言い、自転車の誘導が主な仕事だったのだが、琉が中学時代にやった職業適性検査とやらでは事務やマスコミ系に並んで接客の適性も最高だったからな。
地声も大きいから作り笑顔さえ様になればかたにはまるようだ。
そうそう、一年の英語教師から声がよく通っていて爽やかでいい、と褒められて嬉しそうにしていた。
琉は根が単純だからな。まず褒められれば懐く。今まで怖そうと苦手意識を持っていたようだがそれが一発で吹っ飛んだそうだ。
……流石に単純すぎやしないか、お前。


ちなみにクラスの方の係の時は暇をもてあましまくっていたようで、常に持ち歩いている「ネタ帳」とやらのノートを受付の机の上に広げて仕事をしていた。
中身？　いいや、見ていない。見たくなかった。
その時も私には理解不能な言葉で氣櫻や輝奈と盛り上がっていた。即売会っぽいだの、ラミカ売れだの、スケブやってますだの、スペース2300円だの。だから同人種にしか通じない言葉は控えろ。




模擬店を回る時間はなかったようで、先日券を買っていたものは買えたがそれ以外は買えず、昼飯抜きの状態になっていて、しかも疲労もたまっていたのだろうな、文化祭が終わった時には空腹の状態で意識を飛ばしかけていた。おい、その状態は色々と危ないぞ。

まあ、片付けも終わった後に近くのコンビニまで行ってパンを買っていたな。
ロールケーキ丸かじりできるのが幸せ、と、実に満足そうに言っていた。……本当に幸せな性格をしているな、お前は。




そう言えば展示時間も終わり、片付けに入った時にMが物凄い速さで昨日琉が描いていたポスターを回収しに行っていた。
それからいい笑顔で「証拠隠滅」と言いながら自分の鞄に入れていたな。琉は諦めがちに「いいよもってけー」と言っていたが。
その分、この間昌浩の絵を渡したのも加えて何かカラー描け、と要求していた。
何がいい？　と訊かれた瞬間に私の名前を答えていたな。もし誰かと一緒だったら？　と重ねて問われて天后か騰蛇と言っていた。まぁ、妥当なところだろう。
………ただ、その時少し、背中に嫌な汗が伝ってな。
琉とMが「暗くなるよー？」「いいよいいよ暗かろうが血濡れだろうが萌えれる自信あるから！」などと言っていた気がしたのだが、うん、気のせいだろう。ん、琉、何だ？　これも愛？　嘘をつくな嘘を。本当だ？　もしそうならお前歪みすぎているぞ。



片付けの後に体育祭の練習が入って琉たち四人は文句たらたらだった。が、仕方ないだろう、体育祭は明日だ。
得点競技化している行進が何の軍隊だ、という突っ込みは否めないが。

…ただ、片付けからその練習までの空き時間に、氣櫻と琉が、氣櫻の持ってきたパソコンで学園ヘタリアをしていた。
ああ、いや、映画の上映にパソコンが必要だったのだが、パソコンは学校の備品なので貸し出し不可だったらしくてな。氣櫻が持ってくることになっていたんだ。そのパソコンを使っていた。
プロジェクターにつながったままだったからその画面がスクリーンに映し出されクラスメートに見られていたが。
お前らそろそろいい加減にしないか。






…ん、随分と長くなったな。琉、今までの経験から言って文化祭の日の日記が長くなることなど分かっていただろう、わざわざ私に報告させなくとも自分で言えばよかったのではないか？　

あぁそう言えば言い忘れていた、ふらふらの状態で帰って行ったせいか帰り道三回ほど車に轢かれかけてていた。
接触事故に至らなかったのは幸いか。

明日は体育祭で、これが終われば三連休があるらしく最後の気力を振り絞る気満々だそうだ。
ただ、200m走をした後三十分後に障害物リレーに出なければならないらしく、琉の体力が心配だ。だいたい、太裳も言っていたが何故もっとよく考えて出場種目を決めなかったんだ、200mなど無所属のお前が全力疾走できる距離ではないだろう？
バレエで筋肉使っているから大丈夫だと思った？　足を上げて保っておく筋肉と走る筋肉は全く別物だぞ？
午前…十一時三十分には出場種目が終わるので午後はのんびりと観戦がてらに寝るそうだ。ん、ちょっと待て、矛盾してないか。寝ながら観戦…？　どうやるつもりだ。


次に回す者は、えぇと、今回は、

晃。TOAでナタリアを頼む。

だそうだ。一度回した者に回すのはタブーだろうし、加月やはるともすでにしているからパス、と考えていったら現実世界での友人と晃しか残らなかったらしい。
暇な時で構わないから、だそうだ。


では私の出番はこのあたりまで、だな。いや、このあたりどころではないと思うが。琉、どれだけ私に話させれば気が済むんだお前。今回文字数どこまで行っている？
さて、と。おい、騰蛇どこにいる、ちょっと付き合え―――

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だいたいこんな感じでした、今日。

ちょっとすげーつかれてます。足痛い。瞼重い。
ってことで寝ます…。