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少年陰陽師・紅勾
正直な話私の書く紅勾甘は雰囲気ラブ
別に愛してると呟いたわけじゃない。




姐さんは割合あっさり好きだよと言えちゃう人なのか照れが前面に出て言えない人なのか未だに迷ってる、だからその時々によって変わってる気がします(ぇ
一応今現在の解釈では、ぽろっと言えちゃうけど言ったあとで時々後悔したり目を逸らしたりする人、か? 言えないのは天后さんだな。

ちなみに朱天は愛してるも好きだも言わないしキスもしない、それでも誰もが認めるバカップルだと思ってます。やつらにキスのイメージない。やって頬だ。ある意味最高のプラトニック・ラブなカップルじゃね?

 伸ばした手はあっさりと受け入れられ、頬に触れた手の甲にじんわりとした温さが伝わる。ひくりと頬筋が微かに動いたかと思いきや、苦笑気味に緩んだ。
「冷たいな」
 そうか? と、私は首を傾げた。あまり深く考えたことはなかったが、神将に体温の個人差などあるのだろうか。しかし確かに騰蛇の方が温かく、触れる体温に何とも言えない心地よさを感じていることは事実だった。火将だからなのか関係はないのか、私の指先より騰蛇は温い。
 騰蛇が私の手首を軽く掴む。指先の温度が離れたと思ったら、手全体が更なる温度に包まれた。騰蛇はそのまま何をするでもなく、私の手、指を丁寧になぞる。どことなくむずがゆく、それを誤魔化すように私は「騰蛇?」と言った。呼び掛けが目的ではない、ただ単にその音を口に出したかっただけだ。
 騰蛇は「ん?」と生返事を寄こしたきり、私の言葉が呼び掛けでないことを悟っているのだろう、それきり無言を貫く私を不審に思うそぶりもなく、何が楽しいのか私の手をこねくりまわしている。
「……細いな」
「うん?」
 それはおそらく独り言だったのだろう。会話を放棄している呟きに、私はやれやれと肩をすくめてみせる。

「……なぁ、騰蛇」

 ただただ優しいだけの空気に流されかけたのかもしれない。気付けば甘やかな声で彼を呼んでいた。騰蛇は顔を上げ、私と目を合わせた。どうした、と、無言ながらも透明な黄金色が尋ねかけてくる。そこに映る私が、酷く優しい顔をしていた。
 ここで自分がこれから伝えようとしている内容が普段の私からかけ離れているかもしれないことに気がついたが、流されかけたのだから流されてしまえと開き直ることにした。

 ――すきだよ。

 騰蛇は一瞬だけ目を丸くしたが、すぐに柔らかく「あぁ」と笑った。

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碧波 琉(あおば りゅう)
少年陰陽師・紅勾を中心に絶えず何かしら萌えor燃えている学生。
楽観主義者。突っ込み役。言葉選ばなさに定評がある。
ひとつに熱中すると他の事が目に入らない手につかない。

今萌えてるもの
・紅勾、青后、勾+后(@少年陰陽師)

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