渇きの繊手

「私が男で、それで、あんな男じゃなくて、お前にしておけばよかった」
この台詞を姐さんに言わせたかっただけの話だったんですが、女の子同士なら割とよくあるノリだと思うんですが（この子私の彼氏ー、とか、もういっそ○○ちゃんと付き合うー、とか）、親友組にやってもらうとまじで洒落にならない雰囲気が出てきてどうしてこうなった……。
可能な限り薄めましたが…。

書き終わった後で気づいたんですが、前回更新のMr.Honeyと対照的な話になってました。
想うだけで満足する男と、何もかもが欲しくてたまらない女。紅蓮、そんな自己完結してないでさっさとアタックしてやれー、と、別に繋げてるつもりはないのに思ってました（笑）

で、ちょっとどう頑張っても本文中に入れられなかった解説的なものがあって。
この話の勾陣は一つ叶ったらまた次が欲しくなるんですけど、でも、行き着くだけ行って本当に何もかも手に入ったらちゃんと満足できます。天后についてはもう行き着くだけ行って、友情の関係性の範囲で手に入るものは全部手に入ったから、ちゃんと満足してるんです。だから一応勾陣の心配は杞憂なんですけど、それは本人分かってません。
本人分かってないことを勾陣目線の話には組み込めなかった…。悪あがきがラスト一文でした。もっとうまくなればできるようになりますかね、目標できたぞー。

ちなみに↑の解説には、私の「二人が仲良くなったきっかけはよくわかんないけどとにかく姐さんからアタックしたに違いない」という妄想が前提になっています（笑）
だって姐さんは凶将で闘将二番手だぜー？最初は絶対天后も少しは怖かったと思うんですよ。
いつかそういう話を書けたらなーという野望。