守りたかっただけ。傍にいて欲しかっただけ。ただそれだけでよかったのに。

新刊見つけたよ………っ！


というかすみません、今日一日冗談抜きで授業上の空でしたすみません、冷静で客観的な自分が遠いところで呆れてた気がするけどやっぱり集中なんて出来ませんでした。
何と言うか、オタクじゃないいたってフツーのリアリストな自分がいて、そいつは「そんなに心を弾ませることじゃないだろ」って言ってるんだけど、でもやっぱり浮ついちゃったと言うか。あの、何だ。だって十代だもんとしか言いようがない（←
親曰く「そんなどうでもいいことを楽しめるのが十代の特権」らしいのでじゃあ特権楽しんどいた方がいいだろう、うん（ォィ）…ってここで開きなおっちゃったらいけないんでしょうけど、

……うんもういいよ、言い訳はもういいよ。結論は馬鹿の一言なんだから分かってるさ。




つーわけで、感想。異常に長いですよ。

読後のひとこと。
貴様っ！！（ぁ
他にもいろいろあったけど今回これに総括。うん。後はまぁ昌浩がひっきー時代の紅蓮に近くなってるなーとか思いましたが。



軽いノリのところからいこうかな。



彰子と雑鬼ーずと勾陣と嵬の会話に爆笑しました。
必死で笑いをこらえてる姐さんが可愛いよとか思ったとか秘密です（←
何だこのギャグのノリは。何だこの「お約束」とも言えるギャグパターンは。脳内で漫画再生でのけぞったというかひっくり返った嵬が思い浮かんだんですが（笑
と言うか嵬、勾陣とかに名前呼ばれるのは別にかまわないのね…。あれ、やっぱり六合は特別敵視ですか？（笑

あ、そうだ。姐さん。足。足！（黙れ変態
ちょ、際どいから！　常々からずーっと思い続けてきたけどちょっと際どいから！　ゲームの一枚絵の時も思ってたけどやっぱ際ど（ry
……思考がちょっとアレでごめんなさい（←
本当に前々から立ち位置というか扱われ方が色気たんと（殴
………あ、でもやっぱ最初から担当だったｋ（逝ってらっしゃい



というか序盤、どの人間たちも地震が怖いって描写があったのがちょっと印象的だった。
まぁ、私の基準はあくまで「私」で、当時は今とは比べ物にならないくらい迷信とかを信じてて、今とは比べ物にならないくらい自然は大きなもので、そのなかで急に訪れていままでしっかりとあったはずの大地が揺らぐというのは確かに怖いのかもしれないけど。
と思うのは私が生まれてから一度も地震を怖いと感じたことがないからです。
むしろ結構好き（あれー！？
火事は怖いですけどねー。目の前で火事、見た事ありますから。十メートル先で燃える家。炎。煙。目を刺すにおい。オレンジ色。爆ぜる音。柱が燃えて壊れて落ちて。あれは怖い。



あ、話それた。

それと、天后さんが可愛いです。
『生真面目で直情だからきつく聞こえる』ってのを読んだとき、そうか天后さんの性格はティア（＠TOA）なのか！　と納得した自分がいます（ぇ
むしろそれで納得する自分がおかしいよ。
成親昌親って太裳とも親しいから結構美味しいポジションにいるよなぁ……いいなぁ…（←何か羨んでるひとがいるよ！



それと青龍が！　青龍がぁああああっ！！（落ち着きなさい
何、何この子。晴明第一主義で後は別になタイプかとずーーーっと思ってたのにまさかこんなに仲間思いなキャラだったのかこのツンデレは！（酷い
まぁ紅蓮相手だと子供みたいに敵愾心剥き出しですが。
つーか例えが勾陣でもあそこまで悩むなんて。だったら晴明さん、こういうところでこそ天后出さないと！（←
あーでもNLあんまり好きじゃない人からあんまりあからさまに出すなよとか叩きが来るんだろうなぁそうしたら…。

つーか、晴明＞同胞じゃないんだ。あくまで晴明≧同胞（あれ、この不等号はこっちに口開くので合ってるよな？）もう晴明≒同胞くらいでもかまわないけどこれはどうなんだろう？
………家族、みたいなもんかな。当たり前すぎて言わないだけで本当は大切。何かと比べる対象じゃなくて、他の何かと比べるにしても別次元のコミュニティ。神将たちはそれが同胞なのか。
だったら納得、だな。本当に親しい友人と家族、二者択一だとしたら私はどっちを選ぶだろうなんて考えたくない。答えが出るわけがない。
紅勾小説書いててさんざん晴明or昌浩＞相手の不等式出してたけどこれ説明どうしよう。というか既に私の中でこれ決定事項何だけどどうしよう。

でも彰子に対する神将たちの優先順位は嬉しかったですー。
大切なひとの大切だから守る。それだけ。他に理由はない。いらない。
やっぱ神将たちはこれくらい利己的というか割り切っててもらってないと。
実は若菜に対する彼らの感情も似たようなものならいいと思うんだけどなぁ。



えーとそれと順番が前後するかな？　でももう前後しまくってるからいいか（よくねぇよ
道長さんが以外と家族思いというか親戚思いで驚いた。
いや、私が道長さんに初めて会ったのは小六の歴史の教科書。この世をば～と詠ってみせたごーまんなオッサンってイメージが強かったから余計に。
でも、同時に思う。彰子に、定子に、脩子に向けられている以上の愛情を、章子さんが手にしていたらいい。
生まれてからずっと、生まれたその瞬間から彰子の影に隠れていたかのような命。晴明さんにさえ『天が彰子の代わりとして用意した』と思われた命。ほんの僅かな間でも支えだった人（＝昌浩）に彰子と比べられ選ばれなかった命。結果だけ見たら他のどこかで起こった自分の知らない原因で、言い方は悪いけど道具のように中宮の座をしつらえられた命。
道長さんへの第一印象のせいで、どれだけ彼が章子さんに心を砕いてる描写を読んでも「本当にそれは章子のため？」と思ってしまう。だって章子さんは中宮で、藤原家のこの先を左右するような立場にあって、絶対に少なからず自分のため、自分の一族のためが入っちゃうんだろうから。
だから、彼女が幸せになってくれればいい。彼女が受け止めきれないくらいの愛情を誰かから受け取っていればいい。
それは帝からの寵愛でいいし、道長さんからの家族愛でいい。



あとまあ一言で表すところはいろいろあるんですが（雑鬼恐るべしとか遷都は平城→平安じゃないよとか相変わらず実際に偉いんだけど偉そうだな高淤の神とか）やっぱり昌浩と彰子が…。

読んでて苛々するくらいすれ違っちゃってると言うか、二人とも自罰的と言うか。それこそ嘆き～で晴明さんが言ってた通り、「赦されるからこそ痛い」んだろうけど。

二人の心情の根本は同じ。「守りたい」「支えたい」。ただ二人そろってその結果だけに目が行っちゃった。
いくら相手を守り切っても自分が傷ついて相手に心配させたら意味がない。あまつさえそれで死んじゃうようならもっと意味がない。―――相手に一生、罪の意識を抱えさせるだけ。それが分かっていなかった。
少陰キャラって、「自分が傷ついたら誰かが痛い。だから出来るだけ身を守る」っていう意識が欠如してる人が多い。というかなんか結構レギュラーたちほぼ全員欠如してる。
みんなして、「お前が無事ならそれでいい」って意識の持ち主ばっか。

…最近、紅蓮は結構それを分かってきてるような気もしますが。

昌浩は更に、光の～で自分が神将たちに認めなかったことを今逆に神将たちから思われてるって意識も欠如してる。
『お前たちに人間を攻撃なんてさせたくない。―――俺のせいで傷ついて欲しくない。俺のせいで理を犯してほしくない』光の～の時点では確かに昌浩が持っていた願い。それを素直に願えるだけの強さ。珂神編でどこかに落っことしちゃった意識。
だから私は昌浩の自罰的な態度が、心情がもどかしい。それも昌浩は中途半端に強くなってるから。……そういう痛みを誰かに吐露できなくても大丈夫なくらい強いから、だから騰蛇（『紅蓮』じゃなくて、『騰蛇』）と同じように自分ひとりで堂々巡りに陥って周りのことが見えなくなってる。

彰子は、それこそ闇の～で『昌浩を殺しかけた』の意識が強いんだろうなぁと。本当に高淤の神が助けてくれなかったら昌浩死んじゃってたわけだから。
だから、昌浩が「ただ傍にいてくれればいい」と思ってる（←守りたいってつまりこういう意識の表れだと思うんですが違うでしょうか…）ことじゃ満足できない。何かをしたい。せずにはいられない。それ以外で断罪の方法を知らない。―――他の誰が赦しても彰子自身が許さない。ここも騰蛇の葛藤に重なってるように思います。

でも、彰子は晴明たちに心情を吐露出来た。それは昌浩には今回与えられなかった一種の救いではないかなぁと。
昌浩も言っちゃえばいいのに。何の為におじいちゃんがいるって、そう言う逃げ道のためにいるんじゃないのか、晴明さんは。ただの導じゃなくて、少しでも自分の荷物を持ってもらう人が昌浩にはたくさんいるのに。
少年漫画の主人公（少陰は「少女小説」ですが）って、どうして皆して自分ひとりでかかえこもうとするんだろう？
他の誰かに心配かけないように？　その態度が心配をかけさせる要因だって、昌浩はいつ気付くんだろう。
そうやって今もっくんが…紅蓮が痛いって、昌浩はいつ分かってくれるんだろう。




…さて、気を取り直して。

冥官、貴様あああぁぁぁぁっっっ！！！（←最初の叫び、これです

つーか私は破幻草紙知ってるからいいけど、読んでない人がいたら味方というよりラスボスだよ行動とか台詞とかポジションとか！

それもどうして土属性の神気で勾陣なんだよおおおぉぉぉぉっ……！
……あ、でも別にこれはいいかもしれなi（おいコラ待て
いやぁ、私、キャラに対してはドSですからｖ（ちょ
好きキャラが危なくなる展開が嬉しくて、傷ついたら萌えて、死にかけたら喜んで（←助かる前提で、ですよ？）、もっとズタボロになってくれても全然かまわないのにな～とか常々思ってる奴ですから（自嘲しろ貴様
だからどうでもいいけど妙なる～とか妙に好き。無駄に好き。真鉄に痛めつけられる勾陣に萌えっぱなし（危
むしろもっととか思ってた自分いい加減ヤバすぎる（うん。
でもリアルの方で分類するとしたらMです。だってSっ子ホイホイだから。
親しい友人が基本的にSです。むしろ上手くやっていけてる友人が、高校で見つけたお仲間さんひとりを除いて全員がSです。相方に至っては本人が隠してるつもりでも周りが気付くくらいのドSですから。
…ってしてて悲しくなってきたぞこの主張…。

あ、また話それた。

つーか、神将たちの神気って一体何？　根こそぎ奪われたら動けなくなるって何事？　どういう類の物？　わかんねー…。

というか、勾陣なんてやっと全回復したばっかりだったのにっ！　珂神編通して弱体化してたのに今回もですかそうですか！？　そりゃあそうしないとむしろ最強化していくとは思いますけど　ね！？（ぇ
紅蓮が抱きとめてくれるシーンがあったから別にかまわないんだけどさぁ（←だって結構瞬間的な出来事ってことは咄嗟でしょ？　あれ。そこに萌えた）……。
でもこの五人の神気が次刊でいきなり回復とか言う展開もできればやめてほしい…なぁ…。だって珂神編で勾陣の様子を見る限り神気ってそうたやすくは回復しないでしょう…？　でも動けないのはキツいから、ある程度までは急速に戻ってそっからは緩やかに、とかなるのかなぁ…。
つーか女キャラで一番人気の勾陣がお留守番組は絶対にないでしょう？（←何故かすでに断言）どーなんのどーなんの。
つーか土属性、もーいっそ風音でよかったじゃないか…。



全部読んで、取り敢えず展開遅いとかぐたぐたとか言う人の気持ちは理解できなかった。
そりゃあ一冊は使ってるけど、結局文庫だよ？　ときったま編集部の引き延ばし入ってるっぽい文章見つけたには見つけたけど、そこまで攻撃するほどじゃないと思う…のは、私が客観的な視点を欠いてるからだけなのかなぁ。
そもそもこの一冊、本編中で考えるなら何日分の話よ。
一年分の話を二十冊ちかくでやってるのも展開としては早すぎると思います。



あぁ、でも…やっぱ納得いかないところは…やっぱあるわけで、ちょっと伏せて書いときます。
ちなみにターゲットは風音と冥官。好きなひと読まない方がいいですよ。というか私のためだけの呟きだから誰も読まない方がいいかも。

取り敢えず言わせてもらえばふたりとも強すぎてつまんない。
ゲームで言えば、手塩にかけて育てた主人公や一軍メンバーたちをしのぐパラメーターのキャラがいきなり出てきて彼らの存在意義を薄めちゃうというか。

風音にも、篁にも、枷がない。神将たちにおける理がない。昌浩における誓いがない。だからやりたい放題できるし、逆に言えばバランスを崩しかねない強さになっちゃってる。

だからここで「土属性風音でもよかった」って思ったわけですが。
これが一種の枷になってくれれば、もうちょっと彼女を好きになれたんだろうけど。
風音こそ弱体化してくれないと…って思うのは、厳しすぎるかなぁ…。
そもそも「生き返る」ってのがキライ（←昌浩も紅蓮もギリギリの場所で『戻ってきた』からこれは許容範囲内）ってのがあるんですが。

…そもそもぶっちゃけて言えば風音あんまり好きじゃないんです……。
騙されちゃってた結果悪、それが風音。でも、悪は悪。罪は罪。
それなのに、みんな簡単に赦しちゃった。
紅蓮はまだ青龍や天后に敵意を向けられ続けてるのに。五十年、彼らの時間で言えばそう長くもないかもしれない、でも確かにその五十年の間独りきりでうずくまって自分を罰して責めて痛み続けてきたのに。
あまつさえ六合とくっついちゃったし。
紅蓮における青龍や天后のように、風音を絶対に赦さないキャラがひとりふたりいてもいいと思うのに。悔いるだけじゃ足りないのが紅蓮の痛み、水面下の糾弾。二重の断罪、それでも紅蓮は赦されなかった。
でも、風音は？
悔いるだけじゃ足りないのは同じかもしれない。でも、もう誰も彼女を糾弾しない。自分を責めるのは同じかもしれない。でも彼女の隣りには六合がいる。守護妖がいる。両親がいる。
これって理不尽だと思うのは、私だけですか？

篁については最強すぎるのが問題点だと思います（笑
破幻草紙を知ってるから、彼の痛みは分かってるし。
ただ、伏線も何もないのにぱっと出てきていきなり目立っちゃったのはちょっと「ん？」って思ったけど。これは『ファン』としての私じゃなくて『読者』としての私が眉をひそめた。
『ファン』としての私は「お、出てきてくれた！」と喜んだわけですが。だから実は結構複雑です…。
つーか、これだけ強い人が準レギュラーとか危ないですよ。
FE蒼炎・暁のアイク（蒼炎主人公。強い）が、暁主人公だったはずのミカヤを押しのけて話の大筋をもってっちゃうようなことにはならないでほしいんだけど。






そういえば担当さん代わったようで。
もとから少年陰陽師を知ってる人らしいしあとがきのあれを見たらグッジョブと思ったのですが、でもやっぱり公私をきっかり分けてくれるひとがいいなー。
ファンとしての目線じゃ、売れる作品は作れない。
高校性が何言ってんだとは思いますが、私はそう考えますから。
取り敢えず頑張ってほしいです。先生にも、担当さんにも。


そして十月はさすがになくていいです。いや、あったら嬉しいけど、ちょっと先生がキツすぎだろうこれは…！