Be praying. Be praying. Be praying.
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地元のイベントに。
孫は期待してないからポップンくらいあっただろうにな。
と思いながら香川にプチ旅してきました。
こんぴらさん。
千三百段ちょっとの階段を上りきって奥社についた時には感動しました。いや、私の体力持った! と(そっちか
チャットの罰ゲームで書いた紅→勾。
どうせ書いたんだからアップ。
孫は期待してないからポップンくらいあっただろうにな。
と思いながら香川にプチ旅してきました。
こんぴらさん。
千三百段ちょっとの階段を上りきって奥社についた時には感動しました。いや、私の体力持った! と(そっちか
チャットの罰ゲームで書いた紅→勾。
どうせ書いたんだからアップ。
後悔している願いがひとつ、ある。
勾陣に、殺してくれ、と頼んだことがあった。その時はただ、自分の願いは正しいことだと思っていた。
人間を殺め、また主と同胞を殺めかけた絶対的な己の力に、自分で怖くなったのだ。保身が欲しかった。二度と間違いを犯さないでいいように。二度とこの痛みに震えなくていいように。
あってはならない二度目の先に、避けられない終焉が用意される。
それは酷く甘美で優しい、逃げ道だった。
勾陣に向かって何かしらの感情を抱いたのは、彼女がその願いを聞き入れてくれた、その時が初めてだったのかもしれないと後に思う。
抱いた感情の名は感謝。それ以外の何もなかった。同族殺しの責を担わせることになるかもしれない負い目も、彼女を傷つけたのかもしれないという不安も。願いが聞き入れられた瞬間に紅蓮の中に満ちたのは、ただただ絶対的な安堵だけだった。
記憶を振り返ってみると、そう言えば、あの時彼女は、怒っていたような、呆れていたような、それでいて泣きたそうな顔をしていたように思う。しかし当時は彼女の様子を気にかける余裕すらなく。
俺を殺す、そう約束をしてくれてありがとう――ただそれだけをこめて笑いかけた、それを覚えている。
その時彼女がどんな表情をしたのかは知らない。見ていない――見たくなかった、のかもしれない。
――後悔するなよ。
低い声がそう告げた。するものかと思った。するわけがないと思った。
それなのに、五十年以上経って初めて紅蓮の心に後悔が巣食う。
加え、後悔を初めて覚えたのが彼女を喪いかけた時であったと言うのだから、これは酷いお笑い草だ。
天に定められた同胞を失う恐怖に愕然としながら、酷いことを言ったのだと知る。あまりにも自分に都合の良かった約束だったのだと悟る。
それでも、撤回しようとは思わないのだ。絶大な己の力は相変わらず恐怖の対象であり、逃げ道を奪われればそれは余計に濃くなってしまう。
むしろ――そう、むしろ。
後悔してなお、……だからこそ、願う。死に場所が彼女であればいい、と。
勾陣のいない世界というものがどれだけ恐ろしいのかをかいま見てしまったからこそ、もし死ぬのならば彼女より先がいい、と。
常に心に巣食う数多の後悔がある。同時に幾つかの願いがある。
神の願いさえも聞き入れてくれる大いなる何かがいるとするのならば、
願わくば彼女より先に俺を殺してくださいますよう――――
勾陣に、殺してくれ、と頼んだことがあった。その時はただ、自分の願いは正しいことだと思っていた。
人間を殺め、また主と同胞を殺めかけた絶対的な己の力に、自分で怖くなったのだ。保身が欲しかった。二度と間違いを犯さないでいいように。二度とこの痛みに震えなくていいように。
あってはならない二度目の先に、避けられない終焉が用意される。
それは酷く甘美で優しい、逃げ道だった。
勾陣に向かって何かしらの感情を抱いたのは、彼女がその願いを聞き入れてくれた、その時が初めてだったのかもしれないと後に思う。
抱いた感情の名は感謝。それ以外の何もなかった。同族殺しの責を担わせることになるかもしれない負い目も、彼女を傷つけたのかもしれないという不安も。願いが聞き入れられた瞬間に紅蓮の中に満ちたのは、ただただ絶対的な安堵だけだった。
記憶を振り返ってみると、そう言えば、あの時彼女は、怒っていたような、呆れていたような、それでいて泣きたそうな顔をしていたように思う。しかし当時は彼女の様子を気にかける余裕すらなく。
俺を殺す、そう約束をしてくれてありがとう――ただそれだけをこめて笑いかけた、それを覚えている。
その時彼女がどんな表情をしたのかは知らない。見ていない――見たくなかった、のかもしれない。
――後悔するなよ。
低い声がそう告げた。するものかと思った。するわけがないと思った。
それなのに、五十年以上経って初めて紅蓮の心に後悔が巣食う。
加え、後悔を初めて覚えたのが彼女を喪いかけた時であったと言うのだから、これは酷いお笑い草だ。
天に定められた同胞を失う恐怖に愕然としながら、酷いことを言ったのだと知る。あまりにも自分に都合の良かった約束だったのだと悟る。
それでも、撤回しようとは思わないのだ。絶大な己の力は相変わらず恐怖の対象であり、逃げ道を奪われればそれは余計に濃くなってしまう。
むしろ――そう、むしろ。
後悔してなお、……だからこそ、願う。死に場所が彼女であればいい、と。
勾陣のいない世界というものがどれだけ恐ろしいのかをかいま見てしまったからこそ、もし死ぬのならば彼女より先がいい、と。
常に心に巣食う数多の後悔がある。同時に幾つかの願いがある。
神の願いさえも聞き入れてくれる大いなる何かがいるとするのならば、
願わくば彼女より先に俺を殺してくださいますよう――――
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